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『人と自然が調和する子どもたちの食とは…』

(日時)2025年6月29日 14時~16時
(場所)千代田・染井野ふれあいセンター 第1会議室
~映画「いただきます2」の上映後に講演~
(講師)管理栄養士 押久保 美貴子
(講演要旨)
・八千代台駅西口から徒歩8分にある長寿食堂「かぐれ」を営み、平日はランチを提供している。
旬の食材及び季節の養生という漢方の考え方をもとに身体に合わせた料理を提供している。
また「かぐれ」では、現在は休講中だが、発酵調味料のカルチャー教室も行っていた。
・映画「いただきます」に出てくる人物は、皆さんとても生き生きとしている。特に印象的なのは、土の
中に菌ちゃんがいっぱい出て来て、菌ちゃんがいっぱいある土壌に根を張った植物が育って実をつけ
る。その実を食べることで、生命力がとてもあふれた身体がつくられていくということである。
・実は、身体の中にも菌ちゃんがいっぱいある場所がある。腸である。100兆個の腸内細菌がいる
と言われている。良い菌もあれば、悪い菌もある。
・長寿食堂かぐれで開催した『美腸整カルチャー』で、腸の中にどんな種類の菌がどれくらいいるかを、
3日間の食事記録をつけてもらい調べたことがある。
点数が高かった人の特徴が二つある。一つは食物繊維をたくさん摂っている人である。
・食物繊維を多く含むのは、野菜だが、キノコにも多く含まれている。また、ワカメなどの海藻、大豆製
品(大豆まるごとのもの)、玄米がある。
・もう一つは、発酵食品を多く摂っている人である。納豆、しょうゆ、みそ等に含まれる。昔は、糠づけ
をつくっている家も多かったが、糠床を毎日かきまぜるのは、手の常在菌を入れることにより、しっかり
発酵させていくためである。糠づけを食べることにより、酪酸菌が摂れる。
・発酵食品に関して、塩麹は、麹と塩と水だけで簡単につくれる。麹に塩を入れて1週間毎日かき
混ぜながら、冷蔵庫に保管する。注意点としては、あまりかき混ぜすぎないこと。見守ることがとても
大事である。
・息子が一時不登校となったことがある。道に外れてしまうのではという不安に駆られ、親として葛藤
があった。子供の将来は親が決めることではなく、子供たちが「こういったことをしてみたい」「ああいう
人になってみたい」と思えるような、環境をつくるのが親なのではないかと学んだ。
以上
まち協公開セミナー講演要旨
2025.7.3
(Q&A)抜粋
Q1.最近クルミ等の食物アレルギーを持つ子が増えてきているように感じるが、食生活の影響か?
A1.専門家ではないことをお断りしておくが、昔からアレルギ―はあったものの、最近症状の強度がつ
よくなってきたと感じる。遺伝的な問題やストレス・生活習慣なども原因に挙げられるが、菌に
触れる機会が少なくなってきていることも原因のひとつではないか。
実際に腸内細菌もアレルギーの発症に大きく関わっているといわれている。
Q2.映画に土壌の菌を増やそうということで、野菜くず(生ごみ)を埋めたりしていたが、菌の種類は
関係しないのか?
A2.そこの風土に合った菌がそこに定着するような自然の摂理がある。乾燥地帯、熱帯等そこに住み
着く菌の種類はおのずと違ってくる。
Q(続)つまり、生ごみや糠が、そこに棲みついている菌を活性化させると考えて良いか?
A(続)そのように思う。菌はそこに合ったもの、共生する菌だけが居られる。人間の腸に棲む菌にも同
じようなことが言われている。
Q3.キノコを全く食べない知人がいるが、何か代替する食材はあるか?
A3.海藻でカバーしてもらうと良い。キノコの食物繊維と似たような働きが期待できる。
Q4.腸内の善玉菌を増やすと、免疫力が高まるのか?
A4.その通りである。腸内には様々な良い働きをする菌があるが、特に酪酸菌をふやすと、さらに免
疫力が高まると言われている。
Q(続).酪酸菌はどのような食物に多く含まれるのか?
A(続).酪酸菌は腸の中で作られる菌で、酪酸菌をつくるのに必要なものが、発酵食品であり、食物
繊維だったりする。
Q5.お茶を飲んでカテキンを摂るようにしているが、カテキンは効果があるのか?
A5.カテキンは、特に上気道の感染症に良いと言われており、予防効果があると言われている。
(以上抜粋であるが、司会の矢島のもとで、雑談も入りつつ、活発な意見交換が和やかに行われた)
記録:吉田